phobia and philia


僕じゃ君を幸せにできない


付き合ってる相手への愛が迷子な君と

付き合ってない相手への愛が明確な僕


君が愛と思ってることは

僕にとっては恋の概念


一人の人に固執しない君と

一人しか大切にできない僕


何もかもが対照的だった

数少ない同じところと言ったらたまたま上手くいったのに、あたかも計算通りに思わせるところぐらいかな


初めから彼女と君を比較しちゃってた

結果として君が僕を追いかける原因になったわけだけど


"相手を想うと異性交流を避けて欲しくなる"


そんな君の独占的な愛がとても歪で愛らしかった


君は決して僕にリードを付けない

もちろん自身にも付けない

それが心地良さでもあり同時に怖さでもあった


結局君はバイクに乗せられてどこかに行ってしまったしね

消滅都市のユキとアキラみたいに


他人は君に"なんでも出来る"、"抜け目ない人"、"頼れる存在"、

そーやって君の努力を見ずに表しか見ない

いや、そう見られることで自分を確立したかったのかな

ほんと不器用だよね


僕はそーやって誰よりも頑張って、張り詰めてる君の支えになりたかった

君から貰った沢山の恩を返したかっただけなんだ

疲れてる君にもっとセブンの冷凍ぶどうを一つ一つ食べさせてやりたかったし、もっと頭を撫でて温もりも感じて欲しかった

評価されるべき人間がされない世の中はおかしいよ



"いなくなるかもしれなかったひとに頼るほど愚かじゃなかったので"

"幸せすぎると怖くなるのは終わり"


結局君のことを幸せにしたかったのに苦しめる結果になってしまった

そりゃそうだよね、僕の気持ちは別の人にいってたんだから

でも、結局保険を作られてたのはショックだったな

本当に信用してたから

九十九里から来た彼は


"信用するのが馬鹿だよ"


ってよ、笑ったよね


だって愛は

"相手を想って自ら異性交流を避けること"


まあ、君の幸せを願ってるのに何自分のもんみたいに言ってんだって話だけど















































































正直君のこと恋愛として好きだったよ


"ここ一週間申し訳ないと思ってた"


"君の人生においてだいぶ邪魔"


最後の1週間どこまで想ってくれてたの

最後の最後で君は僕の前で初めて涙を流した

バレバレだったよ

僕はそんなに想ってくれてた相手を結局裏切る形になってしまった

どう責任を取ればいいのか

あの2日間が全てを変えたのは事実だから


"君は彼女を超えることは無い"


初めから伝えてた言葉

でも幕を下ろしたのもこの言葉だった

もちろん後悔はしてない、君はもう思い出の存在だから

今存在したら厄介になるのはお互い理解してるしね

でもふと君を選んでたらと考えると別の世界線も悪くはなかったなって

まあ今も幸せだから出る言葉なんだけどね

人間は欲深い生き物だから

結局恩とか責任を盾にして君との関係を愛してた

好きになっちゃいけないのに好きになっちゃってた

他の人と関節キスしてるのも見たくなかった

どう、僕も結構人間臭いでしょ

でも、きっと結末はこれで正解なんだろね


だって僕じゃ君を幸せにできないから

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